ギド・マヌサルディの名前は、欧州ジャズを長年チェックし続けている年季の入ったファンならすでによくご存知かと思う。また近年、マヌサルディはクラブ系のジャズを愛する若い世代のファンからも注目を集めている。このアルバムも、先ごろ発刊された「Jazz Next Standard Hard Bop&Mode」(リットーミュージック)のなかで、ジャケット写真が掲載されて紹介されていたので、今回の復刻を歓迎するファンは予想以上に多いに違いない。マヌサルディは1935年12月3日生まれだから今年で72歳。60年代から90年代にかけて、欧州各地を転々と回り、ベース奏者レッド・ミッチェルとの見事な共演を果たしている。またヨーロッパを訪れるアメリカ人ミュージシャンとの共演歴も豊富、リーダー作も多く、知名度も人気も抜群のベテラン・ピアニストだ。解説:後藤誠 国内盤CD