Barigozzi / Rocchi / Milano / Pillot/ジャンカルロ・バリゴッツィ Quartetto Jazz

前半の３曲はバリゴッツィのオリジナルで、すべてコルトレーン・スタイルによるモード・ジャズ(随所でフリー・ジャズの影響もみられるが)といっても過言ではない。１曲目の'フィーリング・フリー'と3曲目の'ドゥ・イット'はテナー・サックスを、２曲目の'ハラキリ'ではソプラノ・サックスを演奏している。4曲目の'レイニー・ナイト'は本作唯一のバラードであり、最大の聴きどころだ。テナー・サックスでじっくりとテーマのメロディを吹いていくバリゴッツィ。これぞ硬派のジャズ。｢ジャイアント・ステップス｣収録の'ナイーマ'を思わせる名演である。アルバム最後の'サトリ'はピアニスト、オスカー・ロッチのオリジナルだが、ここでもコルトレーンの影が色濃く感じられる。 解説：後藤 誠　 国内盤CD