John Fedchock/ジョン・フェチョック Up&Running

結成は1989年、1992年から安定したペースでアルバムを発表しているトロンボーン奏者、ジョン・フェチョック率いるNYビッグ・バンドの最新作です。今回で通算5枚目、前作が2002年5月の「No Nonsence」(RSR170)ですから、実に4年半ぶりの録音。今回もメンバーはニューヨークで活躍する白人の実力者で固め、リッチ・ペリー(ts)、リック・マーギッツァ(ts)、マーク・ビンシ(as)、ゲイリー・スマリヤン(bs)、スティーブ・デイビス(tb)、スコット・ウェンホルト(tp)、アラン・ファーナム(p)らが参加。ジョン・コルトレーンの名曲「モーメンツ・ノーティス」をラテン・タッチで演奏、ロリンズの「アルフィーのテーマ」ではスミルヤンを、「アーニーのテーマ」ではリッチ・ペリーをそれぞれフィーチャー。「Jバーズ」でのスティーブ・デイビスとフェドチョックの2トロンボーン・バトル、エルビン・ジョーンズに捧げた「エルビンズ・エンパイヤ」も痛快。地方のIAJE(国際ジャズ教育教会)支部やオーケストラから委嘱された編曲をはじめ、この作品のために書き下ろしたオリジナルも収録。 ジャズ輸入盤CD