Teo Macero And Wally Cirillo/テオ・マセロ・アンド・ウォリー・シリロ Explorations

1957年からプロデューサーとして、マイルス・デイビスやセロニアス・モンク、チャールス・ミンガスの作品を数多く手がけたことで知られるテオ・マセロ(1925-)は、もともとジュリアード音楽院で学び、修士の学位も取得したミュージシャンでした。このアルバムはそのマセロがミュージシャンとして活躍した50年代の前半に参加した貴重なセッションを集大成した編集盤。マセロの録音のほとんどがカバーされています。演奏の大半は、タイトル通り「実験色の濃い」サード・ストリーム、フリー系のスタイル。最初の6曲は初リーダー・セッションで、もともとDebutで発売されたもの。続く4曲は同じイタリア系のピアニスト、ウォリー・シリロ名義のサボイ・セッションから。実験色は認められますが、トリスターノ風のクール・ジャズです。11曲目以降はColumbia盤「What's New」(CL842)から。アコーディオンが加わり、こちらも現代音楽、フリー系の演奏です。 ジャズ輸入盤CD