ROMAN OTT/ロマン・オット HEY RO

ジョン・コルトレーンやウェイン・ショーターなどテナー・サックス奏者を敬愛しながら、骨太なアルト・サックス演奏を聴かせるドイツの俊英、ロマン・オット（1982年生まれ）。フレッシュ・サウンド・ニュー・タレントから発表された「Seeing People」「If You Lived Here You'd Be Home By Now」はいずれもロング・セラー作品ですが、この新作も、伝統的モダン・ジャズへの敬意をこめながら、さらなる進境を感じさせる内容に仕上がっています。ロマンの盟友であるカリスマ・ギタリスト、カート・ローゼンウィンケルも前2作に引き続き参加、（7）を筆頭に息をのむほど美しい音色とフレージングで大きな存在感を示しています。