MUTE/ミュート MUTE

ブルックリンを拠点に活動するアジア系ミュージシャン4人が結成したユニット、“ミュート”のデビュー作が登場しました。リーダーのケヴィン・サン（アルト・サックス奏者ミゲル・セノンの愛弟子）は、1920年代にフランキー・トランバウアーが演奏したものの、その後はほとんど顧みられることのなかったCメロディ・サックスを中心に演奏。テナーとアルトの中間のような音色と、それを鼓舞するリズム・セクションの刺激的な動きにアコースティック・ジャズの新たな潮流を感じることでしょう。フレッシュ・サウンド・ニュー・タレントから既にアルバム「deja vu」を出しているチョン・リム・ヤンのベースも見事です。