2004年発表の「Since We Met」(Splasc(h)CDH945)でヨーロッパ・ジャズ・ファンをあっと言わせた黄金のデュオ・チームが新作を発表しました。ピアノのパオロ・マッジオーラはビル・エバンスをこよなく愛する実力派。今回も(3)(8)等のエバンス・オリジナルや、エバンスが愛奏した(7)(10)などに非凡な才能を発揮しています。まだ30代の若さですが、エバンスに影響を受けたミュージシャンは数が多いとはいえ、ここまでエバンスを髣髴とさせるピアニストは稀なのではないでしょうか。もちろんナンド・マッシメロの演奏も進境著しく、とくにソプラノ・サックスのプレイは絶品です。音数を抑えながら、じっくりと1曲1曲のメロディを掘り下げるように演奏しています。 ジャズ輸入盤CD