Jose Luis Gutierrez Trio/ホセ・ルイス・グティエレス・トリオ Nucleo

その名前が示すとおり、情熱的なラテン・ジャズを聴かせてくれるミュージシャンがホセ・ルイス・グティエレスです。アルト、テナー、ソプラノの各サックスを演奏しますが、圧巻はアルトです。ガトー・バルビエリがアルトを吹いたかのようなダイナミックなブロウは、とてもジャケット写真の優男ぶりからは想像できません。レパートリーはすべて彼のオリジナルで、フリー・ジャズ的な展開が出てくるかと思えば、テテ・モントリューに捧げた(6)ではゴスペル的にプレイするなど、若さに似ぬ引き出しの多さを感じさせてくれます。本邦ではまだ無名に近いベーシスト、ドラマーも大変な健闘ぶりで、グティエレスのサックスを盛り立てています。Fresh Sound New Talentを代表する隠れ名盤といっていいでしょう。 ジャズ輸入盤CD