Leo Genovese/レオ・ジェノベス Haikus I I

さる8月に愛知県安城市での公演のため来日したレオ・ジェノベスは、1979年、アルゼンチン生まれ。15歳でピアノを始め、高校卒業後ロザリオにある音楽学校に入学。 2年間クラシックを学び、2001年には名門バークリーに入学しました。その後、ハーマン・ハンプトンを始め、ビンス・メンドーサやジョン・ロックウッド、ヨロン・イスラエルらと共演。ボストンで録音された本作は、そんな彼の記念すべきデビューCDです。日本の｢俳句｣にインスパイアされた彼の自作曲は、どれも詩情豊かで牧歌的な楽想をもち、往年のキース・ジャレットを連想させます。ピアノ演奏はアンドリュー・ヒルやポール・ブレイにも通じ、クインテットの演奏は60年代中期のBlue Noteに通じるアグレッシブさが印象的です。2曲のスタンダードがありますが、これはあくまでも素材、独自の解釈を展開しています。(8)はリッチー・バイラーク作。ハンコック以降のピアノスタイルに精通した彼の真価が発揮された注目の作品です。 ジャズ輸入盤CD