いまやFresh Sound New Talentの顔というべきピアニストがセルジ・シルベントです。バルセロナを拠点に、さまざまなプロジェクトを同時並行で率い、欧州ジャズ界にゆさぶりをかけている彼ですが、今回はベースのマーク・クエバス、ドラムスのラモン・プラッツとのユニット「カリオン」での登場です。持ち前のラテン・フィーリング、卓越したリズム感を生かして、今回もセルジはエンジン全開。このアルバムのためにプレイ、作曲、アレンジに才能のすべてを注ぎ込んだといっても過言ではありません。スパニッシュ・ブルースというべき(6)、コミカルな(9)、俳句にインスピレーションを得たという(11)等、まさに現代ならではの多面的ピアノ・トリオ・ジャズを満喫することができます。 ジャズ輸入盤CD