目ざといヨーロッパ・ジャズ・ファンの間では以前から話題を呼んでいたポーランドのトップ・ピアニスト、ピョートル・ビレゾウが、名門Fresh Sound New Talentから待望のワールド・デビューを果たしました。すでに十二分のキャリアを持っているだけに、安定感にあふれたプレイ、鮮やかな音作りは完成の域に達しています。しかしプレイ自体の気迫は過去の作品を上回るものがあり、いかにピョートルがこのワールド・デビューに賭けているかがヒシヒシと伝わります。オリジナル曲を中心に、セロニアス・モンクの(5)や、フィル・マーコウィッツの(8)をミックスしたプログラムも最高といっていいでしょう。ピョートルの名が世界のジャズ・シーンに轟くのも時間の問題です。 ジャズ輸入盤CD