Paolo Fresu Sextet Featuring David Liebman/パオロ・フレス・セクステット・フィーチャリング・デビッド・リーブマン Inner Voices

いまやヨーロッパのみならず、全世界を代表するトランペット奏者に数えられるパオロ・フレズ。近年の作品も充実していますが、その原点ともいえる1986年吹き込みの本作を抜きにパオロは語れないといっていいでしょう。当時、彼は25歳になったばかり。現在のプレイよりもマイルス・デイビスやチェット・ベイカーの影響が濃厚なところも、実に興味深いところです。ゲストにはマイルスとの共演でも知られるデイブ・リーブマンが参加。ソプラノ・サックスとフルートで入魂のプレイを展開していますが、やはり圧巻はパオロのプレイです。フリューゲルホーンの暖かな音色、トランペットで表現されるリリシズム。すでに'パオロ節'が開花しています。