室内楽的ポップ・グループ、ガトー・マルテでおなじみのニノ・コトネが驚きのソロ・バイオリン・アルバムをリリースしました。2010年早々に行なわれたコンサートからの実況録音ですが、ニノにとってこの公演の開催は悲願といえるものでした。もちろんコンサートは大成功、その模様を一切の編集や多重録音なしに収めたのが、このアルバムなのです。ジャズ‐ポップス界ではエレクトリック・バイオリンが使われることが多いですが、あくまでも楽器本来の響きにこだわるニノは通常のバイオリンで、リリカルかつスリリングな世界を繰り広げています。(3)や(11)におけるユーモアのセンスも絶品。バイオリン・ソロだからといって、敬遠すると後悔するでしょう。 ジャズ輸入盤CD