Jimmy Knepper Quintet/ジミー･ネッパー･クインテット Dream Dancing

このアルバムを吹き込んだ当時、ジミー・ネッパーはモダン・トロンボーン奏者の最先端に位置していた。人材の乏しいトロンボーン・シーンにあって、ハード・バップを現代的な響きで演奏するスタイルにかけて、彼に肉薄できるひとはいなかった。その実力のほどをこのアルバムでは存分に味わうことができる。若手の逸材として急成長していたラルフ・ムーアに、洒落た演奏をさせたら天下一品の味わいを持つディック・カッツを中心にしたリズム・セクションの組み合わせもご機嫌だ。