MICHEL SARDABYの魅力を再発見 -PART3-
全16回のうち、PART1では第9回目から12回目までをお届け。じっくりお楽しみ下さい。
第九回は、クラブ側から見たサルダビー作品の珠玉集[Brilliant works]です。それもクラブに相応しく、アナログ盤でどうぞ。
昨日は、クラブシーンでも人気を誇った[GAIL]でしたが、そのクラブに一歩踏み入れてサルダビーの魅力を違う切り口のクラブ側から探ったのが、タイトルも珠玉の流星群とでもいえる[Brilliant Works]です。
チョイスは、若杉実氏です。発売当時20年前は、20世紀末、どんなスピンをかけたのでしょうか。
一度、このままスピンして頂けませんか?
(ジャケットは、ちょっと、大胆ですね。往年のIMPLUSEを思い起こします。)
第十回は、サルダビーの愛娘が愛した珠玉の10曲[THE ART OF michel sardaby]です。
[Brilliant Works]は、クラブシーンから見たチョイスでしたが、今回は、愛娘パトリッシアから見た父サルダビーの魅力です。
ジャケットは勿論、色々な音色を紡ぎだす魔法の指です。パトリッシアは、この[THE ART OF michel sardaby]を選曲するにあたり、魔法にかかった様に全てが止まり、一か月を過ぎてもアルバムタイトルに相応しい曲を決められなかったそうです。
後ろ髪を引かれながら好きな10曲を選んだのが、この作品になりました。
(表ジャケットは、終曲の余韻が残っていますね。下記は、ジャケット裏で、語り:演奏始めです。)
第十一回は、ルディ・ヴァン・ゲルダー作品[GOING PLACES]です。
[GOING PLACES]は、プロディーサーのフランソワ・ラシャームは、思い切ってBlue Note, Impulse等で名声を博したレコーディング・エンジニア―/ルディ・ヴァン・ゲルダー(RVG)でRVGスタジオでの録音を提案しました。
しかし、サルダビーは、ヴァン・ゲルダーの偉大さや名声等一切認識しておりませんでしたので、いろんな質問を投げかけてやっと懐疑的に受け入れました。レコーディング後音を聞き、アメリカ人にしてはいい感じだったと言います。サルダビーにとっては、最初で最後のRVG作品で、RVGならではの良い味が出ていると思いますが、懐疑的に、お聴き頂くのも一考かと存じます。
(ジャケットは、プロデューサー・ラシャーンの弟デニスが担当しましたので、パリの香りが色濃く残ります)
第十二回は、文句なしの大名盤、至福の瞬間[INTENSE MOMENT]の登場です。
今回は、サルダビーが90年代には日本で一般的に知れるようになり、再度の来日で、気心の通い合うレジー・ジョンソン(b)、ジョン・ベッチ(ds)を連れて来日しました。
サウンド・ヒルズも今回は、世田谷のクレッセントスタジオを提供しました。
人生で、祝、歓、喜の予感がしたら是非聴いて頂きたい一枚です。