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コラム

MICHEL SARDABYの魅力を再発見 -PART1-

全16回のうち、PART1では第1回目から4回目までをお届け。じっくりお楽しみ下さい。

目次

第1回はサルダビーの代表作、一躍名をはせた「NIGHT CAP」からお聴きいただきましょうか。

 

 

ピアノの詩人と称されていますが、実はカリブのマルティニック島からミュージシャンを目指してニューヨークに移り住んだ12歳の頃は時も時、ニューヨークではドゥーワップ(Doo-wop)が大流行。太い縦縞のジャケットにカンカン帽をかぶってドゥーワップ(Doo-wop)をやっていました。
既に詩人の素地はあったのですね。今でも、見たものを即興で“Doo-wop”してくれます。

第2回はサルダビーが、同じカリブの隣島グアデループのプロデューサー・ヘンリー・デブス氏に見出されたサルダビー音楽の原点[Blue Sunset]、[Con Alma]の特別カップリング。当時の秘話はライナーノーツでお楽しみください。

 

ニューヨークでのDoo-wop時代を経て17歳になるや、パリでピアノの勉強を本格的に始めました。花の都にて、独自の音楽理論で瞬くうちに才能は開花していきます。そんなある日、偶然とは言いがたい同じカリブの隣島グアドループのプロデューサー、ヘンリー・デブス(DEBS)氏によりサルダビーの魅力は見出されました。
その時の作品が、この[Blue Sunset]です。サルダビーの音楽原点とも言える作品です。しかもマスターから、偶然発見された[Con Alma]もカップリングしています。
サウンドヒルズレコードへ移行当時の[Blue Sunset]のジャケットはゴールド、[Con Alma]はジャケット画像を反転してシルバーに、それぞれ単体で豪華なLPで発売されていました。

第3回は、繊細なサルダビーがたった一枚のジャケットにまでこだわった思い入れの強いライブ作品。

 

当初、ミッシェル・サルダビーの楽曲はフランスのMantraレーベルが粗悪なLPを制作し、輸出業者を介して日本の輸入会社が販売していました。
サウンドヒルズレコードの母体、スーパー・ストップ株式会社はMantraと契約して間もない時期にMantraがサルダビーと正式な契約がなされていないことが判明し、サルダビー作品の全てを譲受けることに。音をリマスターし、ジャケットをサルダビー風に補正して発売に至りました。

 

その頃、サルダビーから初ライブ音源の発売依頼がありました。ジャケットは手作りでしたが、それ以上にピアノのこだわりが異常でSteinway&Sons、しかもヨーロッパ製の中でもフランス、またはドイツ、オーストリア製に限るとのことで、ジャケットにもSpecial thanksにフランスの協力会社名まで記載されていました。その甲斐あってか素晴らしいライブに仕上がっています。
(いよ、サルちゃん!と声をかけたくなるようなご機嫌なライブをどうぞ)

第4回は、サルダビーがピアノの詩人として「無音の時空」の極致を体得できた傑作、ロン・カーターと時空を旅する作品[Voyage]のご紹介です。

 

パリで一流アーティストとして活躍し、公私ともに充実した生活を送っていた頃、既に名声を博して日本でも人気のロン・カーターがふらっとパリに現れました。2人の運命はそんな出会いを、「無音の時空」上で表現させました。
この出会いでロン・カーターはサルダビーの虜になり、ついにはサルダビーの故郷マルティニックに「無音の時空」の極致を求めて旅をしたと聞きます。
ぜひ、この作品で楽しみながら極致を体得いただければ幸いです。

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