3月9日はThank you の日!
平素より、ジャズエールをご愛顧いただき誠にありがとうございます!
3月9日の本日は”Thank You の日”です!
正確には”3.9デイ(ありがとうを届ける日)”として記念日に登録されています。
そこで今回は、Thank youとタイトルに入った作品をご紹介します!
【 3.9デイ(ありがとうを届ける日)】
日付は「ありがとう」の「サン(3)キュー(9)」(Thank you)と読む語呂合わせから。「ありがとう」という言葉に託して感謝を伝えあう日。
Connie Francis / My Thanks To You
Connie Francis / My Thanks To You
オールディーズの女王、コニー最初期のジャジーな1枚
シングル盤のイメージが強いコニー・フランシスですが、アルバムにも見逃せない作品が揃っています。このアルバムは彼女の最初期の1枚にあたるもので、1959年にロンドンで録音されています。まだ「ヴァケーション」、「可愛いベイビー」等の大ヒットを出す前のレコーディングで、泣き節と呼ばれた特徴的な歌い方も控えめ。非常に初々しいボーカルを聴くことができます。アレンジはジェフ・ラブとトニー・オズボーンが担当。クリス・コナーも歌った「Try A Little Tenderness」、ドリス・デイの名唱でも知られる「The Very Thought Of You」などを若きコニーの歌声で楽しむことができるのは女性ボーカル・ファン冥利に尽きるといえます。
Michele Di Toro / Thanks-Piano Solo
Michele Di Toro / Thanks-Piano Solo
マルシャル・ソラル賞のイタリアの俊英ミケーレは秀逸なメロディメイカー
ミケーレ・ディトロの最大の魅力は耽美的コンポジションです。クラシック・ピアノの大物でありつつジャズを愛奏したグルダゆかりのグルダ賞、フランスのジャズ・ピアノ巨匠ゆかりのマルシャル・ソラル賞という「勲章」をもらっているミケーレには、折紙付きのテクニシャンという定評があることは周知です。今回のソロ・ピアノ中心のアルバム(5と8はトリオ)でも、技術とアーティスティックな表現力が不可分となってミケーレの魅力となっていることがよくわかります。個性的なオリジナル曲を作ったキース・ジャレットやトリスターノに自作を捧げるところにも彼の関心事があらわれているのではないでしょうか。つまり作曲です。良いオリジナルが目白押しです。レノン・マッカートニー作「ミッシェル」のジャズ・カバーにしても、耽美的解釈の決定版と言いたくなるほどのレベルで、解釈の域を超えていると言いたいくらいです。
The Film Music Of Ralph Rainger / Thanks For The Memory
The Film Music Of Ralph Rainger / Thanks For The Memory
西海岸の名ベーシストが映画音楽の大御所のナンバーに挑戦した名曲集
「北欧の貴公子」ラングレンが参加した素晴らしいピアノ・トリオ推薦盤です。チャック・バーグフォファー(1937年デンバー生まれ)は50年代の後半から、西海岸でピート・ジョリー、シェリー・マン、フランク・ロソリーノらと共演した名手。Fresh Soundの「西海岸」シリーズでも、2006年のアンディ・マーティン&ヤン・ラングレンの「How About You」(FSRCD5044)などですでにお馴染みですね。これは、そんな彼にとって(おそらく)はじめてのリーダー作。名作曲家ラルフ・レインジャーが手がけた映画音楽から、「選りすぐりの名曲」をじっくりと聴かせます。「Miss Brown to You」、「Easy Living」、「If I Should Lose You」、「I Wished On The Moon」、「Thanks for the Memory」など、誰もが知っているスタンダードをトリオ、デュオ、ピアノ・ソロで演奏。作品としてのメリハリもあり、飽きさせません。さらに嬉しいのはあの歌姫スー・レイニーが14曲中6曲に参加、衰え知らずの素晴らしい歌唱で華を添えています。分厚い解説書も読み応え十分ですね。