1982年から続く北マケドニアのスコピエのジャズフェスティバルが開催
Skopje Jazz Festival(スコピエ・ジャズ・フェスティバル)は、1982年から北マケドニアのスコピエで開催されてるジャズフェスティバル。
バルカン半島やその他のヨーロッパ諸国で注目を集め、多くの観客を魅了し注目を集めています。
今年も10月19日から10月22日にかけて開催されるこのジャズ・フェスに出演しているアーティストをご紹介します!
ROBERTO OTTAVIAN / ROBERTO OTTAVIANO ETERNAL LOVE(sax)
Roberto Ottaviano / ロベルト・オッタビアーノ
Pow Wow
なんと2001年から2003年の3年にわたって製作されたアルバム。基本はピアノトリオにリーダーのロベルト・オッタビアーノのソプラノ・サックスとトロンボーンが加わったクインテット編成。(7)以外は全てオッタビアーノのオリジナル曲でコケティッシュな内容のものが中心。おどけたメロディとブレイクやクレッシェンドなど音楽的な技法の不思議な調和を楽しむ一枚。
ZENO DE ROSSI / ROBERTO OTTAVIANO ETERNAL LOVE(dr)
Zeno De Rossi / ゼノ・デ・ロッシ
Sultry
サボテンのイラストジャケットが気になSplasc(h)レーベル発のイタリアンジャズ。イタリアンジャズなはずですが、アフリカンまたはメキシカンなイメージを漂わせています。ドラムスをリーダーにしたメリハリのあるバンド・サウンドで統一されており、様々なリズムの勉強にもなる作品です。2仕様で、中ジャケもサボテンのイラストとなっているユニークな作品。
GIORGIO PACORIG / ROBERTO OTTAVIANO ETERNAL LOVE(p)
Giorgio Pacorig / ジョルジオ・パコリーグ
May Mind Is On The Table
ール・ブレイの影響を強く感じさせるイタリア人ピアニスト、ジョルジオ・パコリーグの2002年のデビュー・アルバムです。(1)のテーマはモンク調、ピアノ・ソロではたたき付けるようなアプローチを披露、藤井郷子や山下洋輔を思わせる過激な部分もあり、とてもスリリングです。(2)はマックス・ローチとの共演で知られる伝説のピアニスト、ハサーンに捧げたナンバー。(3)は落ち着いたバラードで、(4)はエキゾチックな雰囲気のタンゴ。どちらもゆったりとしたリズムがいいです。(5)(6)(8)は3者による完全即興のフリー・ジャズ。(7)はオーネット・コールマンの名曲。(11)もオーネットの作ですが、ファンクのリズムが光ります。とにかく躍動感溢れる演奏と、多面的な3人のアプローチが面白い好作品です。
ZLATKO KAUČIČ / ZLATKO KAUČIČ/BARRY GUY/AGUSTÍ FERNÁNDEZ(dr)
Zlatko Kaucic/ズラトコ・カウチッチ
Pay
Splasc(h)のウォッチャーにはすでにお馴染みの名前、ズラトコ・カウチッチは、東欧スロベニアを拠点とするドラム奏者。イタリア、スイス、スペイン、オランダと流転する中で経験した多彩な共演歴が近年リーダー作となって結実しています。今回は1人だけの即興演奏です。楽器はドラムスの他に様々な音具、フルートなども使います。どれも音程感をしっかり把握した上で使っている様子で、プリティで素朴だけど印象的なメロディが随所であらわれます。共演歴はオーソドックス系よりもニュージャズ系が多い人ですが、このソロでは破調の演奏よりもフレーズ感に富む演奏で、親しみが湧きます。この企画は早死にした親友(彫刻家)への捧げものとのこと。手作り感のある内装、厚紙ジャケが素敵。